●江戸明治和本●鹿島名所図絵［鹿島志・東国名所図会〈鹿島記〉］（後印本） 【判型】大本2巻2冊。縦252粍。 【作者】北条時鄰（トキチカ）作。鹿島鶴翁（鹿島則瓊ノリヨシ・大宮司中臣鹿島連則瓊）序。八島五岳（定岡・岳亭）画。 【年代等】文政6年9月、成島司直・高田与清（小山田与清・知非斎）序。文政7年3月刊(［江戸］須原屋茂兵衛ほか板)。江戸後期後印(［大阪］河内屋喜兵衛板)。 【備考】分類「地誌」。『鹿島名所図絵［鹿島志・東国名所図会鹿島記］』は、鹿島神宮及び周辺神社の縁起や祭礼行事、周辺名所について記した名所図会(西尾市岩瀬文庫・古典籍書誌DB)。／鹿島神宮は古くから常陸国の一の宮として崇められてきたが、上巻は鹿島神宮の縁起・摂社・末社・祭礼などについて記し、下巻は神宮境内および付近の名所を紹介する（筑波大HP）。文政6年刊行で、著者の北条時鄰は鹿島神宮の祀官の生まれで、神宮の基礎として本書を著したという。鹿島神宮の縁起や末社の由緒、神宮周辺の名所・旧跡などがまとめられており、拾遺で「七不思議」にも触れ、有名な要石を始めとする七不思議が記されている（深川江戸資料館HP）。 ★原装・題簽付・並本(小虫補修)。稀書(全国に所蔵数カ所(国文学研究資料館DB))。【参考価格(初出品時の相場です)：日本の古本屋で、2冊揃いが、88,000円(小虫)～206,800円】。